さえずる舌

年末にホラー小説でより寒ーくなってみます?
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本日は【さえずる舌】を紹介します。
■発行年月日: 2009/3/12
■ISBN-10: 4334745601
■ISBN-13: 9784334745608
■文庫判 363ページ
// 裏表紙 内容紹介 //
産業カウンセラーとして、ヒーリングスタジオなども運営する友部真幌(ともべまほろ)。
スタッフに新たに加えた島岡芽衣(しまおかめい)は、知性、美貌すべてにおいて抽(ぬき)んでた存在だった。
芽衣の力で売り上げも伸び、順調に見えた職場であったが、次第にスタッフ間に歪みが生まれる。
歪みの真相を探る真幌は、予想すらできなかった恐るべき存在を知る!
人が持つ「病い」を鋭く抉(えぐ)る、書下ろし傑作!
// おススメ度:★★★☆☆ 3.5 //
・心霊やオカルト、呪いなどといったホラーではありません。
・場面転換サクサク、お話しの展開もトントントン…と言った具合ではなく、
・人の【心理描写】が主体の文章を、じっくり読み進める感じです。
・フィクションとはいえ、その心理描写は誰かの心をのぞき見しているかのようにリアル。
・ルビが必要な難しい漢字、同じ文言、表現の繰り返しが読んでて気にはなりましたが、
・物語の結末はきっちりケリがついて、読後感は悪くありません。
// 帯広告ないほうがいいのに… //
【怖い、怖い、怖い。】と先に言われちゃうと、案の定
【怖くない、怖くない、怖くない。】になりましたが、
・私個人の感想ですし、
・怖がりやさんによっては、ハマってしまうとかなりゾゾゾっとするかもしれません。
・怖く感じるか否かは、読者の【純粋無垢さ】によるところもあり、
・ある意味、ご自身の【善人レベル】の判定にもなったり…
// ストレス解消法 //
カウンセリングのお話しということで、【日々のストレスの解消法】のエピソードが具体的にさらっと書かれているのですが、
~ 以下引用 ~
「ふつうはショッピングに出かけたり、映画を見たり、小旅行に出かけたり……そんなことを考えますよね。でも、違うんです。どちらかと言うと、その反対で」
私もたまたま実践していて、共感できる部分があったので、フムフムと読ませていただきました。
ちょっと気になった方は…
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★就寝前の静かなひと時に、そこそこおススメです。